今回の長野一人旅で楽しみにしていた、戸隠神社への参拝。
せっかく訪れるのだから、全社を巡ってみたいと思っていました。
ところが、実際に奥社まで行って戻ってくると、小雨交じりの寒さもあり、すっかり疲れてしまいました。
時刻は11時過ぎ。もうホテルに戻りたい気持ちもありましたが、まずは戸隠そばを食べてから考えることにしました。
予定どおりに進まないこともありますが、それも一人旅。無理をせず、そのときの自分に合わせて楽しむことにしました.
いよいよ戸隠神社へ



戸隠神社は、神話「天の岩戸」にゆかりのある神々を祀る、五社からなる神社だそうです。
神話や昔話が好きな私は、「天の岩戸」に興味を持ったことが、戸隠神社を訪れてみたいと思ったきっかけでした。
けれど、実際に訪れてみると、神社について詳しいことは、まだまだ知らなかったのだと感じました。そして、戸隠神社を巡るのは、思っていた以上に歩く旅でもありました。
長野に宿泊し、朝食をゆっくり楽しんだ後、予約していたバスに乗り込みました。
この日は、奥社から歩いて五社を巡る予定です。
とはいえ、体調と天気次第。いえ、私の足次第でしょうか。
山道を歩き続けられるのか、少し不安もあります。まずは奥社まで行ってみて、その先のことは体調を見ながら考えることにしました。
朝早い時間は、少し肌寒く感じました。歩いているうちに暖かくなるだろうか。雨は降らないだろうか。
こればかりは、行ってみないとわかりません。
無理をせず、自分のペースで楽しめるように、寒さや雨への備えをして出発しました。
戸隠神社・奥社を目指して




初めに、戸隠神社・奥社の参道入口にある門を、一礼してくぐりました。
歩き始めは、両側に小川が流れる、のどかな散歩道のような雰囲気です。小川をのぞき込んだり、周りの景色を眺めたりしながら、なだらかな道を進みます。
春ではありませんが、思わず「春の小川は♪」なんて口ずさみながら歩いていました。
途中、山登りをするような服装の集団とすれ違いました。そのときは「そんな大げさな……」と思ったのですが、坂道に差し掛かるころには、私の考えが甘かったことに気づき始めました。
随神門(ずいしんもん)までは、楽勝だと思っていたのです。
ところが、随神門を過ぎ、途中のトイレに寄ったあたりから、少しずつ道が険しくなってきました。坂道が続き、その先の階段も、一段一段上るのがだんだんきつくなっていきます。

「最後まで行けるだろうか?」
そんな不安が、少しずつ大きくなっていきました。
時折、小雨が降ってきます。それでも、太くて大きな木々を見上げたり、写真を撮ったりしながら進みました。長い年月を生きてきた木々に囲まれていると、自然と身が引き締まるような気持ちになります。
せっかくここまで来たのだから、もう少し頑張ってみよう。
そう思いながら歩いていると、奥社から戻ってくる方に「ここから大変だけど、頑張ってね」と声をかけていただきました。
その言葉に励まされ、心の中でもう一度つぶやきます。
頑張ろう。
奥社から戻ると、寒さで疲れてしまった



やっとの思いでたどり着いた奥社。九頭龍社にもお参りをしました。
ベンチは空いていなかったので、ひと休みすることもなく、お参りをしてお守りを買った後、来た道を戻ることにしました。
帰り道も、なかなか大変です。
階段は、一段一段を軽やかに上り下りできるようなものではありません。「よいしょ、よいしょ」と、足元を確かめながら一段ずつ下りていきます。
上るのも大変でしたが、下りるときは滑らないように、いっそう気を使いました。上ってくる方と道を譲り合いながら、ゆっくりと下りていきます。
行きは、小雨といっても傘をさすほどではありませんでした。ところが帰り道では、折りたたみ傘を広げるほどの雨になってしまいました。
行きの階段では、写真を撮る余裕もありませんでした。ようやくなだらかな道まで戻り、振り返ってみると、改めてかなりの坂道だったことに気づきました。
「私、頑張ったなあ」
そう思い、やっと写真を撮る余裕ができました。
参道では、海外から訪れた方々の姿も多く見かけました。いろいろな言葉が聞こえてきて、戸隠神社が国内外から多くの人を迎えていることを感じました。
ようやく戸隠神社の入口まで戻ってきました。体も冷えて、少し疲れています。
入口近くにお蕎麦屋さんがあったので、「せっかく戸隠に来たのだから、お蕎麦を食べて帰ろう」と思い、お店の外にあるベンチに腰を下ろしました。
そこで、隣に座っていた女性に声をかけました。
「並んでいますか? 私、一人なんですけれど、最後尾はここでいいですか?」
すると、その女性も「私も一人なんです」とおっしゃいました。
ご夫婦だと思っていたわけではありませんが、てっきり誰かと一緒に来ている方なのかと思っていたので、ちょっと意外でした。
実は、その女性も、たまたま一人で並んでいた男性の隣に座っていたのです。
この何気ない会話が、この後の思いがけない出来事につながっていきました。
おそばを食べてから、次の予定を考える

旅先では、ちょっとしたきっかけから話が弾むことがあります。
一人旅では、そんな偶然の出会いも大切にしたいと思っています。
お蕎麦屋さんで話をしていた女性は、なんと新潟県にお住まいとのこと。しかも、弥彦の近くに住んでいると聞いて、前日に弥彦を訪れたばかりの私は、何だかご縁があるなあと、不思議な気持ちになりました。
私が前日に弥彦へ行ってきたことを話すと、彼女は若いころに戸隠を訪れたことがあるそうです。さらに、私の地元にもいらしたことがあるとわかり、話がどんどん弾みました。
私は一人旅で食事をすることにも抵抗はありません。一人でお店に入り、自分のペースで食事を楽しむことも、旅のよさだと思っています。
一方、彼女は食事をするときに寂しさを感じるそうです。今回は一緒に食べられて嬉しいと喜んでくださり、私まで嬉しい気持ちになりました。
同じ一人旅でも、感じ方は人それぞれなのですね。
彼女は中社に宿泊し、三社を巡ってから、最後に奥社へ来たとのことでした。
雨が降り始め、寒さも感じていたので、相談して予定より早いバスで一緒に長野駅へ戻ることにしました。
私は九頭龍社と奥社をお参りしたところで、今回は十分。五社すべてを巡るのは、今の体力や天候を考えると難しいと判断しました。
もし次に戸隠を訪れる機会があれば、中社に泊まって、ゆっくり五社を巡るのもよいかもしれません。
そんなことを考えながら、彼女と一緒にバスに乗り込み、長野駅を目指しました。
長野駅に着くと、私は疲れもあったので、いったんホテルに戻って休むことにしました。
彼女は、娘さんにシャインマスカットを送ってから、善光寺へ行く予定だと話していました。
「また会えたらいいですね」
そんな言葉を交わして、別れました。
結局、その後もう一度会うことはできませんでした。
それでも、旅先で思いがけず話が弾み、一緒にお蕎麦を食べ、バスで長野駅まで戻った時間は、楽しい思い出になりました。
一人旅だからこそ、こうした偶然の出会いが心に残ることもあるのですね。
まとめ:予定を変えられるのも一人旅のよさ

全社を巡れなかったのは少し残念でしたが、思いがけない出会いもあり、戸隠神社への旅は心に残るものになりました。
帰りのバスでは、窓の外に見える中社や、彼女が宿泊した場所などを教えてもらいました。
話を聞いているうちに、「中社にも行ってみたかったな」と思う気持ちが湧いてきます。バスの窓から見える景色を眺めながら、また戸隠を訪れる機会があれば、今度は中社にも足を延ばしてみたいと思いました。
長野駅近くでバスを降りると、彼女とは「善光寺でまた会えたらいいですね」と言葉を交わして別れました。
私はいったんホテルに戻りましたが、思っていた以上に疲れていたようです。少し休むつもりが、ついうとうとしてしまい、善光寺へ出かけるのが遅くなってしまいました。
結局、もう一度会うことはできませんでした。
それでも、一緒にお蕎麦を食べながら楽しく話した時間は、今も心に残っています。旅先での素敵な出会いに感謝です。
私の一人旅は、予定を立てていても、そのとおりに進むとは限りません。
今回の旅では、戸隠神社と小布施を訪れることを楽しみにしていました。戸隠神社では、奥社と九頭龍社のお参りだけになりましたが、思いがけない出会いもあり、大満足の旅になりました。
そして、次に訪れた小布施でも、なんと海外の方との出会いがありました。
旅には、予定していた場所を訪れる楽しみだけでなく、思いがけない出来事や人との出会いもあるのですね。
次は、小布施で出会った方とのお話を綴りたいと思います。
あなたは、どんなホテルに泊まりたいですか?
私は、旅先で疲れたときに、いったん戻って休めるように、駅から歩いて行けるホテルを選ぶことが多いです。
今回、戸隠で出会った方は、宿泊費の安さを重視して、中社の近くに泊まったそうです。行きたい場所や旅のスタイルによって、ホテルの選び方もさまざまですね。
立地や料金、食事など、自分に合ったホテルを探す時間も、旅の楽しみのひとつです。
【ヤフートラベル】取り扱い施設数が約17000施設!!国内最大級宿泊予約サイト

コメント