最近、ストレスや不眠、仕事中の集中力の低下などが気になり、心身クリニックを受診した際に「念のため」と認知症の検査を受けることになりました。
結果は問題なしでホッとしたものの、「今のうちから予防できることは?」と考えるように。
今回は、初めて受けた認知症検査の流れと感想、そしてこれから取り組もうと思った予防習慣についてまとめました。
最初に行ったのは血液検査と面談

検査当日は、まず先生との面談から始まりました。最近感じている困りごとや症状について、丁寧に話を聞いていただきました。会話の中で、今の状態や生活状況なども確認され、その上で検査の流れについて説明を受けました。
認知症かどうかを判断するには、さまざまな原因の可能性を一つひとつ確認していく必要があるとのことでした。具体的には、以下のような検査を行っていきます。
- 身体の病気の有無を確認する血液検査
- 物忘れ・認知機能を調べるテスト
- ストレスやうつ病など、メンタル面の状態の確認
これらを総合的に見ることで、認知症の可能性だけでなく、他の病気の影響も見逃さないようにするそうです。
私の場合は、最初に血液検査を受けてから、認知機能の検査に進みました。

実際に受けた認知症検査の内容

次は、実際の認知症検査です。担当してくださったのは、優しい雰囲気の女性の検査技師さんでした。
まずは、名前・年齢・生年月日を聞かれました。その後、「さくら・ねこ・電車」という3つの言葉を聞かされ、「あとで質問しますので覚えておいてくださいね」と言われました。
続いての質問は、
- 今住んでいる県や市の名前
- この地域(地方名)
- 今いる場所(医院名)
といった、現在の場所や時間の認識に関する内容です。
さらに、スプーン、歯ブラシ、時計、鉛筆、ハサミなどの身近な物を見せられ、時間をおいてから名前を答えるという項目もありました。
また、先ほど覚えておくように言われた言葉「さくら・ねこ・電車」を覚えているかどうかも確認されました。
他にはこんな内容もありました:
- 数字を逆から言うテスト(最初は3桁、次に6桁)
- 知っている野菜の名前をできるだけ多く挙げる
- 100から7ずつ引いた数を順に言う
- 短い文章を聞いて復唱する
これらの質問に対して、すぐに答えられたか?ヒントをもらわないと答えられなかったか?などによって、点数がつけられるそうです。
私の場合は、どの質問にもすぐに答えることができ、「大丈夫ですね」と言われてホッとしました。
後から調べてみたところ、これは『長谷川式認知症スケール(HDS-R)』という検査だそうです。認知症の早期発見や状態把握のために、広く使われているそうですね。
「きっと大丈夫」と思っていても、どこかに不安はありましたので、「大丈夫ですよ」と言われた時は、本当に安心しました。(^^)
今からできる認知症予防とは?

認知症は、早期に発見することで治療や対応がしやすくなり、進行を遅らせることができる可能性があると言われています。
早めに気づくことには、以下のようなメリットがあるそうです。
- 本人が自覚しているうちに、自分の状態を理解できる
- 適切な治療やリハビリを早く始めることで、改善や進行の抑制が期待できる
- 将来の生活について家族と話し合ったり、準備を進めることができる
- 介護保険などの制度を活用し、住まいや生活環境を整えることができる
日常生活の中でできる予防のヒント
日々の暮らしの中で、予防につながる習慣を取り入れることも大切です。
- 楽器を弾く、鼻歌を歌うなど、音楽を楽しむこと
楽器を演奏したり歌を口ずさんだりするのは、脳を刺激し、気分も明るくなります。私はピアノに憧れがありますが、昔懐かしいハーモニカもまたいいなと思っています。 - 人との交流やコミュニケーションを大切にする
家族や友人との会話や、地域の集まりへの参加など、人とつながることは大きな刺激になります。 - 適度なウォーキングや運動をする
体を動かすことで、脳の働きも活性化されます。 - 塩分を控えめにし、栄養バランスの取れた食事を心がける
性格や気分の変化にも注意
「ちょっと気になるな」と思うような性格の変化にも早めに気づくことが大切です。
- 以前より不安が強くなった
- 気分が沈んでうつっぽくなる
- イライラしやすくなり、怒りっぽくなる など
こうした変化は、自分では気づきにくいこともあるので、家族や周囲の人が温かく見守ってあげることも必要です。
私自身、検査を受けるまでは「きっと大丈夫」と思っていても、どこかに不安がありました。でも、早めに確認しておくことの大切さを実感しました。
「認知症にならないように」と気をつけることも大事ですが、もしなってしまったとしても、早めに気づけば、できることがたくさんあるのだと思います。
楽しく取り組めることを日々の中に見つけながら、無理せず、自分らしく過ごしていけたらいいですね。
認知症にとっても、“楽しむこと”が一番の予防になるそうですよ。
まずは日記を書くことから始めてみよう

今回の検査では「問題なし」と言われてホッとしましたが、
夜に日記を書こうとしたとき、ひらがなの「ぬ」や「お腹」という言葉がなかなか思い出せず、少し不安な気持ちになりました。(*´Д`)
最近はパソコンやスマホを使うことが多くなり、手で字を書く機会がぐっと減っています。
頭の中ではわかっているつもりでも、いざ書こうとすると「あれ?」となることが増えてきた気がします。
でも、こうした小さな違和感に気づけたことも大切な一歩。
認知症になる前に、今できることから始めようと思いました。
まずは、毎日少しずつでも日記を手書きで続けてみること。
それが、自分自身の健康の確認にもなり、予防にもつながるのではないかと感じています。


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