「加齢ですね。痛みがなければ治療法はありません。」
医療機関でそう告げられた時のショックは、今でも忘れられません。原因不明、治療法なし―― ヘバーデン結節という病気は、特に更年期を迎える女性に多いと言われています。私の場合、指の変化に気づいたのは50代後半。左手の薬指の第一関節にコブができ、日常生活にも支障をきたすほどの痛みに悩まされてきました。
治療法がないと言われても、何とか少しでも楽になる方法を探したい。この記事では、私が経験した症状や痛みの変化、そして試してみた工夫についてお話しします。同じように悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。
ヘバーデン結節とは?

ヘバーデン結節とは、手指の第一関節(指先に近い関節)が腫れて変形する病気です。
私は、指の痛みと腫れに気づいてすぐ医療機関を受診しました。
そのとき言われたのは、「加齢ですね。痛みが強くないなら、今のところ治療法はありません」という言葉でした。
——治療法がない。
その一言に、正直戸惑いました。
原因ははっきりしていませんが、更年期の頃に発症する人が多いことから「更年期の手の不調」と言われることもあるそうです。
私が違和感に気づいたのは50代後半でした。
左手の薬指の第一関節の両脇に、小さなこぶのようなものができ、触ると痛みます。
さらに、透き通った水泡のようなものができたときは、何かに触れただけで飛び上がるほどの痛みがありました。
その水泡は、いつの間にか自然に潰れ、かさぶたのようになり、しばらくするとまた現れる——その繰り返しです。
友人の中にもヘバーデン結節の人はいますが、水泡はできないそうです。同じ病気でも、人によって違うようです。
また、第二関節が腫れている友人もいて、それは別の病名(ブシャール結節)だと聞きました。
痛みがあるときは、家事にも支障が出ます。
それでも一人暮らしの私は、できる範囲で工夫をしながら暮らすしかありませんでした。
年齢のせいと言われても、毎日使う手です。
「仕方ない」で終わらせたくない気持ちが、私にはありました。
ヘパーデン結節の痛みを和らげるために試したこと



私の場合、症状は左手の薬指だけでした。
そのため、仕事でパソコンを使ったり家事をしたりすることは、何とかこなせていました。
けれど、もし利き手だったら——と思うと、もっと大変だったかもしれません。
少しでも指に負担をかけないように、できることから工夫を始めました。
洗い物をするときはゴム手袋をつけ、冷たい水や衝撃から指を守るようにしました。
包丁を持つのがつらいときは、キッチンバサミを使って切るようにしました。
「できない」と思うのではなく、「どうすれば楽にできるか」を考えるようにしました。
また、『親指体操』という本を参考にして、指の運動も取り入れました。
親指をゆっくり回したり、親指と人差し指、薬指、小指を順番に触れ合わせたり。
グーパーを繰り返すだけの簡単な体操ですが、思い出したときに続けています。
自己流なので医学的に正しいかどうかはわかりません。
けれど、私には少なくとも「動かしているほうが楽な気がする」のです。
すぐに良くなることはないかもしれません。
でも、今以上に悪くならないことを願いながら、無理のない範囲で手を動かしています。
年齢のせいだから仕方ない、と言われても、毎日使う手です。
ほんの少しでも楽になる方法があるなら、試してみたいと思いました。
まとめ:手の専門医に相談しよう

最近、友人から「あさイチでヘバーデン結節の特集をしていたよ」と教えてもらいました。
その話を聞いて、あらためて思ったのは、「整形外科の中でも手の専門医に相談することの大切さ」です。
私が最初に受診した整形外科の先生は、手の専門ではありませんでした。
もちろん診てはいただきましたが、もし当時、手外科を専門とする医師に相談していたら、何か違う選択肢があったのかもしれない——そんな思いが、少しだけ残っています。
更年期の頃にもっと早く受診していれば、変形を防げたのではないか。
そう考えると、正直なところ、少し残念な気持ちもあります。
また、遺伝の可能性があるとも聞いているので、娘には「指のこわばりや違和感があれば、早めに受診してね」と伝えています。
これから更年期を迎える方、そして今まさに指の変形や痛みに悩んでいる方が、
「年齢のせい」とあきらめず、早めに対処するきっかけになれば——
そんな思いで、この記事を書きました。
手は、毎日の暮らしを支えてくれる大切な存在です。
だからこそ、これからもできるだけ大事にしながら付き合っていきたいと思っています。


コメント