シニアのひとり暮らし。日々の暮らしの中で、ふと寂しさを感じることがあります。でも、その時間をどう過ごすかで、心のあり方が少し変わるように思います。
私の場合は、庭の草むしりをしたり、映画館で感動したり…ほんの小さな行動が、気持ちを穏やかにしてくれます。今回は、そんな「寂しさをやわらげる私なりの工夫」をご紹介します。
ふらっと行った映画館で見たのは

寂しさを埋めるために、動いてみる
雨の降る休日。家にいると、ついぼんやりと時間を過ごしてしまいがちです。でも、その日は思い切って映画館に行くことにしました。
見つけたのは『パリタクシー』というフランス映画。92歳の女性とタクシードライバーが織りなす、人生と出会いの物語です。
未だ行ったことも無いフランスですが、フランス語の響きはとても耳障りが良く、意味が解らなくても「聞いているだけでも良いなぁ」と感じていたからです。フランスのおしゃれな街並みやファッションも楽しみに映画館に出かけました。
心に響いた出会い
壮絶な体験を重ねて生きてきたからこそ、他人に対して優しくなれるのでしょうか?
壮絶な人生を送ってきた女性と、彼女を送り届けるタクシードライバー。その二人の交流を見ていると、自然と自分のこれまでの人生や、これからどう生きるべきかについて考えさせられました。
女性が語る人生の物語には驚きと感動がありましたが、「もっと彼女の話を聞きたかった」と感じるくらい、短い時間でもその人生観に惹かれました。
小さな行動が心を豊かに
最近は外出がおっくうになることもありますが、思い切って外に出てみると新しい発見があります。
映画館の静かな空間や、映画の持つ力に癒されました。そして何より、心に響くフランス語の響きや、美しいパリの街並みを感じられたことも、いい刺激になりました。
草むしりは、無心になれる作業

息子が家を離れてから、一人暮らしをしています。ちょうど60歳になったころでした。若い頃から1人で暮らしたことが無く、高齢になってからの1人暮らし。最初は寂しくて、息子にひんぱんに電話やメールをしたものです。子離れできない親でした。
息子と二人で過ごしていた頃は、生活を守るために必死で働きました。そして、息子が自立してからも、自分の老後の生活や健康のために、今も働き続けています。
休日、特に予定が無い日には、つい庭に出て、小さな畑の様子を見に行きます。伸びすぎた草を取ったり、野菜の成長を確認したりするのが日課です。
夏の暑い日の草むしりは大変ですが、不思議と無心になって作業するのが嫌いではありません。草を取ってすっきりした庭を眺めたり、ミニトマトの実を見つけたりするのが、私にとっての小さな楽しみです。
もちろん、まだ一人で寂しいと感じることもあります。しかし、子供たちが自立して、それぞれ幸せに暮らしている姿を見ると、「頑張ってきた甲斐があったな」と心から思います。親として、それが何よりの幸せです。
これからは、自分の楽しみを増やして、子供達に心配を掛けないようにしていきたいですね。昔習ったピアノの練習をするため、ピアノを買おうか?決めかねています。

まとめ:家での過ごし方

家で過ごす時間は、庭で草を取ったり、野菜の成長を眺めたり、ブログを書いたりして楽しんでいます。友達とのお喋りも楽しいひとときですが、1人の時間をもっと上手に使えるようになりたいものです。
それでも孫が遊びに来てくれたら、思いっきり一緒に遊んだり、ミニトマトが大好きな孫と一緒に収穫したいと家庭菜園でトマトを多く育てています。喜んでくれるかなと考えていると頬が緩みます。
うちにいる時には、家の中を見渡して掃除を始めたり、片づけをしたり・・・。冷蔵庫やキッチンにある食品の消費期限をチェックして、使い切れなかったものを処分し、残り物の処分を心がけています。冷蔵庫がすっきりすると、気持ちも整理されたように感じますね。
また、必要最小限の買い物を心がけていますが、これが意外と難しいものです。物が増えないよう注意しながらも、片づけは体力のあるうちに進めておくべきだと実感しています。
65歳を過ぎてから、腰痛に悩むようになり、重い物を持つのが苦手になりました。ゴミ出しも小さな袋にしてコマメに出すようにしています。
一人暮らしを続けるため、旅行に行くためにも体力が大事です。そこで、ジムや家で体操を取り入れるなど、健康には特に気を配っています。
どんな小さなことにも楽しみを見出だせる、心のゆとりを持ちながら過ごしていきたいと思っています。

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