関東圏内の子どもたちの家には何度も訪れたけれど、今回は思い切ってひとり旅に挑戦!「大人の休日パス」を活用して、2泊3日の函館の旅を計画しました。自分で決める旅だからこそ気づいたこと、出会った景色や人々、そして心に残った瞬間の数々。自由な時間を満喫した旅の魅力をお伝えします。
初めての『大人の休日パス』で函館へ!準備から出発まで

『大人の休日倶楽部』に入会して10年以上。でも、会員特典の「大人の休日パス」は一度も使ったことがありませんでした。
旅行好きの友人から「とてもお得で便利よ」と聞くたびに気になっていたものの、「ひとりで行く勇気が…」と迷っていたのです。
そんな私が、ついに70歳で「函館ひとり旅」を決行!
この記事では、初めての一人旅を考えている方に向けて、準備から出発までの流れと体験で気づいたことを紹介します。
🧳お得な切符をどう買う?迷いながらの準備
「大人の休日パス」は、行先によってエリアが分かれています。
- 東日本エリア:19,800円
- 東日本+北海道エリア:27,620円
今回は函館が目的地なので「東日本+北海道エリア」を選択しました。
駅ネットで購入すると、1,000円割引になるので、ネット購入に挑戦することに。
※ ネットでの購入が不安な方は、最寄り駅のみどりの窓口で相談できます。
パスワード迷子に!出発前からひと苦労
JRのマイページを開こうとしたところ、パスワードを忘れてログインできない!
駅ネットも長らく使っていなかったため、こちらも再登録が必要でした。
「たった1枚の切符を買うのに、こんなに時間がかかるとは…」と出発前からひと苦労。
※ 旅の前には、ID・パスワードの確認を!
ホテル選びも焦りながら決定
宿泊先を探し始めたのは、出発の2週間前。
駅近くのホテルはすでに満室が多く、焦って同じホテルに2泊することにしました。
函館で出会った旅慣れた方から「いいホテルは1か月前には予約しないとね」と言われ、納得。
次回は早めの予約を心がけようと思いました。
※ 初めての一人旅では、宿泊先の立地と朝食の有無を重視すると安心です。
まとめ
「初めての一人旅」は不安も多いですが、準備の段階から学びがたくさんあります。
チケット購入やホテル予約など、小さなハードルを一つずつ越えていくことで、自信が少しずつついてきます。
「やってみたい」と思った気持ちを大切に、まずは短い旅から始めてみませんか?
はやぶさで函館へ!出発から学んだ旅のコツ

「朝早く出発して、ランチは函館朝市で!」
そんな楽しみな計画を立てていましたが、思わぬ誤算が…。
予定していた早朝の『はやぶさ』の指定席がすでに満席で、取れたのは昼過ぎの便。
その結果、函館に到着したのはまさかの15時過ぎでした。
「やっぱり「新幹線はやぶさ」の指定席は早めに予約しないと!」と痛感。特に旅行シーズンや週末は要注意です。
私の最寄り駅には『はやぶさ』が停車しないため、まず仙台駅へ移動。
仙台駅では駅弁を購入しましたが、なんと『大人の休日パス』切符を提示すると10%割引になるとのこと!
お店の方に教えてもらい、ちょっぴり得した気分になりました。こういう小さな特典もうれしいですね。
『はやぶさ』に乗ってみると、途中の盛岡や新青森で多くの人が降りていくのに気づきました。
「青森まで東北新幹線で行って、そこから函館へ向かうルートもありだったかも」と思うなど、旅のたびに学びが増えていきます。
出発時のトラブルも、次回の計画に活かせる“旅の経験”のひとつですね。
初めての一人旅では、予定通りにいかないこともあります。
でも、そうした小さなハプニングこそ旅の思い出。
「次はもう少し早く予約しよう」と思えたことが、次の旅へのステップになりますよね。
新函館北斗駅から函館駅へ!函館ライナーと市内移動のポイント

新幹線の停車駅「新函館北斗駅」から函館駅までは、**「函館ライナー」**という電車で移動します。
乗り換えはとても分かりやすく、ほとんどの乗客が同じ方向へ向かうので迷うことはありませんでした。
約20分ほどで函館駅に到着。初めてでも安心のルートです。
函館駅に着いたら、バスに乗り換えて五稜郭近くのホテルへ。
函館市内は市電やバスが充実しているので、観光にもとても便利です。
翌日はお得に移動できる一日乗車券(600円)を購入しました。
ホテルのフロントで尋ねたところ、紙の一日乗車券を販売しており、スクラッチ式で日付を削って使うタイプ。
ところが、電車で出会った男性に「紙の乗車券、まだあるんですね!」と驚かれたのです。
調べてみると、紙の一日乗車券は令和5年3月で販売終了しており、私はどうやらホテルに残っていた最後の在庫を手に入れたようでした。
一日乗車券は、電車内やコンビニ、ホテルや函館駅前のバス案内所でも販売しているそうです。
現在はスマホアプリの乗車券に移行しているそうですが、その男性は「紙のほうがいいなあ」と一言。
確かに、スマホ操作が苦手な方には紙の方が安心ですね。
旅先で出会った何気ない会話にも、世代の違いが感じられる一場面でした。
初めての函館旅行では、交通手段を事前に少し調べておくと安心です。
函館ライナーでの移動もスムーズで、市電やバスの一日乗車券を使えば観光もぐっと効率的になります。
旅の移動そのものが、思い出に残る体験になりますね。

五稜郭タワーで絶景を満喫!初めてでも楽しめる展望&奉行所見学

ホテルに到着して荷物を置いたら、すぐに歩いて行ける五稜郭へ向かいました。
高い場所は少し苦手なのですが、「せっかく来たのだから!」と思い切って五稜郭タワーのエレベーターに乗ることに。
展望台
展望台の入場料は1,000円。
乗客は私ひとりで、係の女性と二人だけ。エレベーターは静かに上昇し、わずか1分ほどで展望台に到着しました。速いですね!
ちょうど天気もよく、展望台からは美しい五角形の五稜郭全体がくっきり。
中央には箱館奉行所がしっかり見え、ガラス越しに広がる景色に感動しました。
一周しながら写真を撮った後、今度は奉行所へ向かいました。
奉行所見学
奉行所の入館料は、500円。
木の香り漂う内部には、歴史を感じる展示が並び、建物の細部まで丁寧に再現されています。
「もう少し歴史の勉強をしておけば、もっと楽しめたかも…」と感じたので、次回は事前に少し調べてから訪れたいですね。
函館に着いたばかりでも、五稜郭タワーはアクセスが良く観光のスタートにぴったり。
展望台からの眺めは想像以上に美しく、「来てよかった」と思える場所でした。
次回は、もう少し歴史の背景を学んでから訪れるのが楽しみです。

2日目は函館市内をのんびり散策へ

購入した市電の「一日乗車券」を使って、函館市内をのんびりと巡ることにしました。
ホテルの朝食を済ませ、最初の目的地は「金森赤レンガ倉庫」へ。電車を降りて歩き出すと、さわやかな秋風が心地よく、気分も軽やかに。
開店前の倉庫のそばでは、海がきらきらと輝いていて、しばらくその美しい景色に見とれてしまいました。
写真を撮ったあと、開店した倉庫の中へ。お土産品やおしゃれなアクセサリーが並び、見ているだけでもワクワクする空間です。
「お土産は最終日にここで買おう」と決めて、外のベンチでひと休みしていると、ひとり旅という女性から声をかけられました。

「旧函館区公会堂に行きたいのですが、もう行かれましたか? よかったら一緒にタクシーで行きませんか?」と。
そのとき、私はその場所を知らなかったのですが、「ぜひ行ってみたいです」と即答。
タクシーを探しましたが、なかなか見つからず……。
もしかしたら、歩いて行けるかも、という話になり歩いて向かう事に。

それならと、坂道を登りながらおしゃべりしたり、写真を撮り合ったり、通り沿いのお店をのぞいたりしながら、歩いて向かうことにしました。
途中、無人販売所で見つけた塩と昆布を、それぞれ100円で購入したのも楽しい思い出です。
初対面とは思えないほど会話が弾み、旧函館区公会堂をゆっくり見学したあと、近くの旧イギリス領事館内カフェでお茶をしてお別れしました。
思いがけない出会いがあるのも、ひとり旅の醍醐味ですね。
旅先での一期一会が、心に残るひとときとなりました。
夜は、楽しみにしていた函館山の夜景へ――。
続きは、次の記事でご紹介します。お楽しみに(^^)

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