「まさかこんな原因があったとは…!」 半年前から続く目の違和感に悩まされ、眼科に通っては「ドライアイ」と診断されるも、目薬を使っても症状は改善せず。何かおかしいと思い、3件目の眼科でようやく告げられた診断は「眼瞼内反(がんけんないはん)」。目の不調の本当の原因が分かり、ようやくスッキリした日についてお話しします。
最初の診断は「ドライアイ」

眼がゴロゴロして、涙が止まらない状態が続いていました。
瞬きをすると、目がサワサワするような違和感があり、最初の眼科では『ドライアイ』だという診断でしたが、3件目の眼科で『眼瞼内反』と診断されました。
改めて自分の目を確認してみると、片方の目の下まぶたのまつ毛全体が内側に入り込んで『逆さまつげ』になっていることに気づきました。このサワサワした違和感は、まつ毛が目に触れていたからだったんです。
最初からこの眼科に来ていれば、早く気づけたかもしれません。医者選びの重要さを痛感しました。
通常、下まぶたのまつ毛は外側に見えるものですが、私の場合は、下まぶたのまつ毛が常に内側に入り込んでいて、鏡で見てもまつ毛は見えない状態でした。
眼にまつ毛が触れないように、手術までの間は、あかんべー状態(瞼を下げるように)テープで止めると良いとの事でしたが、そのテープでかぶれてしまい、眼の下が真っ赤になってしまいました。(>_<)
テープで皮膚がかぶれる

病院へ紹介され手術を受けるまでの間は、「眼の下にテープを貼り『あかんべー(下瞼を下げるような)状態』にしておけば少しマシかも、と医師に言われましたが、今度は皮膚がかぶれ目の下の皮膚が真っ赤になってしまいました。
マスクをしていてもわかるくらいで・・・
眼瞼内反の診断をした医院では、手術はしていないと言われ、紹介された病院の手術予定は一か月先。かぶれないテープは無いのか?薬局で探して、何とか一か月我慢をして過ごしました。
形成外科で手術

手術を受けるために大きな病院の形成外科に紹介され、最初の診察で手術について説明を受けました。
「眼科じゃないんだ!」と少し驚きましたが、切開するのは眼ではなく下瞼のまつ毛の内側なので、形成外科の方が安心だと納得しました。
最短で手術が可能な日を提示され、その日を手術日に決定(一か月先でしたけど)。手術内容や術後の経過について、先生や看護師が丁寧に説明してくれました。麻酔を使うので、車で来院しないように、不織布マスクをしてくることなど注意事項の説明もありました。血液検査を終えて帰宅しました。
眼の不調を感じて病院にかかってから、正確な診断がされて手術になるまでの半年かかりました。手術の不安はありますが、眼の不調から解放されそうなので手術を楽しみにしていました。

手術当日の不安

上着だけ手術着に着替え、名前と生年月日の確認。この年になるまで、手術らしい手術の経験が無いので、不安、心配、怖い・・
手術室のベッドに仰向けになり、手術室は、ひんやりとして少し寒いので、タオルケットをかけてもらいました。血圧計、心電図モニター、パルスオキシメーターが取り付けられ、いよいよ手術。
手術をする部分だけ見えるようなカバー?をつけ、ベッドの高さを調整、まぶしいほどの照明が点けられて、手術開始。
眼はつむっていても良かったので、麻酔の注射など細かい事は見えなくて良かった。注射とか目に向かってきたら怖いですものね。
部分麻酔を眼の下瞼に注射を3回。チクツとしたわずかな痛みが最初だけで、あとは痛みも無く切る時に眼を押さえる感じだけ。
手術中は、眼が押さえられるような感触と器具と心電図の音?が聞こえていました。麻酔が効いていたため痛みも無く20分くらいで手術終了。「手術は、無事に終わりました」の声にホッとしたのを覚えています。

麻酔が切れると痛い(>_<)

病院で会計を済ませた後、鎮痛剤と抗生物質を受け取るために薬局に寄りました。しかし麻酔が切れて痛みが出てきた事を話すと、薬剤師が「すぐに痛み止めを飲んでください」と言ってくれたので、お水をいただいてその場で服用しました。
帰りのバスを待つ間、痛み止めの薬が効くまで痛みがつらく、少し参ってしまいました。タクシーを使えば良かったと後悔しました。
バスを乗り継いで家に着くと、疲れが一気に押し寄せ、珍しく昼寝をしてしまいました。2時間も寝てしまい、緊張や痛み、疲れが溜まっていたのでしょうね。
腫れが早く治まるように、冷やしておくようにと先生からの指示があったため、冷凍庫にあった保冷剤を当てて冷やしました。
血行が良くなると出血する恐れがある、と湯船に浸かるのはNG。シャワーで済ませるようにとの指示があり、目の周りも恐る恐るシャワーを使い、出血の痕や目やにをそっと洗い流しました。
休めばいいのに、仕事へ

眼はだいぶ腫れているものの、痛みも緩和されたので休まず職場に向かいました。
眼のふちが赤く腫れていてマスクで隠そうとしても、マスクがずれて見えてしまう時もあって、みっともないけどきょうは仕方ない、とガマン。
鎮痛剤のお陰で、徐々に痛みは治まってきました。手術した後さえ治れば、眼の不調も良くなるはず。
2週間後に抜糸

2週間後に抜糸をしました。傷が完全に治るまでは手で触ると皮膚が固くなっているそうですが、それも徐々に治まっていくらしいです。
「手術の際に、下まつ毛を切ってしまいましたが、毛根は残してあるので生えてくると思います」と先生の申し訳なさそうな言葉。
症状が治まっただけでも有難いのに、今後のまつ毛の事も心配してくれるなんて、さすが女医さんだなと思いました。目にまつ毛が当たって、サワサワする感じが無くなり本当に嬉しかったです。
目の下瞼には、まだ少しだけ赤みが残っていますが、少しづつ取れていくそうで、2か月後にもう一度診察、問題が無ければ診察終了となるそうです。
眼の不調を感じてから、今回の手術を終えるまで時間はかかりましたが、無事に終わりホッとしました。

まとめ:セカンドオピニオンも考慮すべき

「診断に納得できない」「いつまで経っても治らない」と感じる場合は、お医者さんを変えたほうが良いかもしれないと、私自身の経験からも思います。
私は『眼瞼下垂(がんけんかすい)』といって、加齢により瞼が下がる症状については、聞いた事がありましたが、下まぶたのたるみによる症状については初めて聞きました。
『眼瞼内反(がんけんないはん)』といい、加齢によって皮膚がたるみ、下瞼が内側に入り込み逆さまつげになることだそうです。
もし目に不快感があるときは、鏡を見て上下のまつげがきちんと見えているか確認してみてください。まつげが見えにくかったり、目がチクチクするような感覚がある場合は、お医者さんに相談することをお勧めします。
私は、手術から3か月後、手術をした病院での診察を受け、今回の診察は終了しました。逆さまつげは良くなりましたが、手術をしたまぶたの皮膚まだ少し固い状態です。
手術前に術後、元に戻るまでに時間がかかるという説明は受けていたので、自然に治るのを待ちました。手術から8か月過ぎ、眼の違和感、まぶたの皮膚が固くなる状態からも解放されて完治。(^^♪
お医者さん選びは大切だと、今回の経験から学びました。同じような症状を抱える方がいらしたら、私の『眼瞼内反』のことを思い出してくださいね。


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