私が初めて“自分で”新幹線に乗ったのは、小学生の息子と二人で上京したときでした。
不安で、不安で、乗り換えをすべて紙に印刷して持っていきました。
何時にどの駅に着き、何番線から何時発のどこ行きに乗るのか。
今思えば、受験生のような準備です。
それなのに。
目の前にちょうど来た電車に、何の疑いもなく乗ったのです。
そして動き出した瞬間、気づきました。
反対方向。
反対行きの電車に乗る失敗

娘が大学生のころ、引っ越したと聞いた娘の家に行くために息子と二人で上京しました。
調べていた電車だと勘違いした私は、発車ベルが鳴ると同時に、小学生の息子の手を引いて慌てて飛び乗りました。
ドアが閉まり、電車はすぐに動き出します。
そのとき、息子がぽつりとひと言。
「え? 反対じゃない?」
一瞬、頭が真っ白になりました。
「間に合ってよかった」と胸をなでおろしたのもつかの間、車内の掲示板に表示されたのは、思っていたのとはまったく違う駅名。
あれ?
あれあれ?
間違えた?
心臓がどきどきして、次の駅で慌てて降りました。
あのときは、大事件のように感じました。
完璧に調べてきたのに。
時間も、番線も、行き先も、印刷して持ってきたのに。
それでも、間違えるときは間違えるのです。
今では、乗る前にきちんと確認するようになりました。(当たり前ですが…)
そしてもうひとつ、変わったことがあります。
「間違えても大丈夫」と思えるようになったことです。
一人で出かけるときも、わからなければ駅員さんに聞けばいい。
近くにいる人に尋ねてもいい。
電車はまた来ますし、戻ることもできます。
あのときは大事件のように感じましたが、
今では息子に「反対に乗るなよ」とからかわれる、懐かしい思い出です。
あの失敗が、「戻ればいい」と教えてくれました。
勇気を出して出かけよう

意外と、「ひとりでは行けない」という同世代の方は多いようです。
実は、私も行きたくてもなかなか勇気が出なかった時がありました。
調べるだけ調べて、紙に印刷して、時刻表とにらめっこをして。
それでも、「本当に大丈夫だろうか」と迷っていたのです。
でも、本当に行きたいと思ったら、やってみるしかありません。
完璧な自信がつく日など、きっと来ないのですから。
あの頃は、スマホもありませんでした。
駅の掲示板と、手元の紙が頼り。
わからなくなったら、誰かに聞くしかありませんでした。
今は違います。
ポケットの中に、小さな案内係がいます。
乗り換えも、遅延情報も、地図も、すぐに調べられます。
あの頃より、ずっと便利になりました。
それでも不安がゼロになるわけではありません。
でも、「間違えても修正できる」と知っているだけで、足は前に出ます。
70歳の今、挑戦を支えてくれるのは、経験と、ほんの少しの勇気と、そしてスマホです。
旅するように、暮らしたい。「MILESTO」「間違えても大丈夫だよ」

あの頃の私に言ってあげたい。
「間違えても大丈夫だよ」と。
反対方向に乗っても、次の駅で降りればいい。
わからなければ、駅員さんに聞けばいい。
あの頃はなかったスマホも、今はある。
調べる方法はいくらでもあります。
70歳の今、私はひとりで新幹線に乗ります。
できるようになったのではなく、
「間違えてもいい」と思えるようになっただけなのかもしれません。
まとめ:小さな挑戦の積み重ね

ひとりで新幹線に乗ることは、特別な冒険ではありません。
でも、70歳の私にとっては、小さな挑戦です。
できた、という積み重ねが、次の一歩を軽くしてくれます。
迷っても、間違えても大丈夫。
戻ればいいだけなのですから。
あのとき反対に乗ったからこそ、今があります。
失敗は、できない理由にはなりません。
スマホもあります。経験もあります。
そして、70年生きてきた私たちには、思っている以上の力があります。
行きたい場所があるなら、行けばいい。
反対に乗ったら、次で降りればいいと今は思えます。
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