70歳で訪れた初めての函館。観光はもちろんのこと、もう一つの楽しみは「グルメ」でした。
朝市で味わったカニたっぷりの海鮮丼に、地元で人気のラッキーピエロのハンバーガー、そして旅の途中でふらりと立ち寄ったカフェのケーキセットまで――。
ひとり旅でも、ひとつひとつの食事が思い出になり、心とお腹を満たしてくれました。
今回は、そんな函館グルメをめぐる旅の記録をお届けします。
市場で味わう、旅のごほうび「カニ飯セット」

旅の最終日、朝ごはんは「函館朝市で海鮮丼を食べる」と決めていました。
選んだのは、ちょっとだけ贅沢なカニ丼セット(2600円)。カニ好きにはたまらない一品です。
ごはんの中にはカニのほぐし身がたっぷり、さらに上には大きなカニの脚が3本も!
口に入れると、やさしい甘みと海の香りがふわっと広がり、朝から贅沢な気分に。
函館駅を出て、右手沿いに歩くとすぐ(徒歩約1分)、活気あふれる函館朝市に到着します。
食堂やお土産屋さんが立ち並び、どこに入るか迷ってしまうほど。何度か行ったり来たりして、比較的手ごろな価格のこのカニ丼を選びました。
美味しさと旅の満足感がぎゅっと詰まった朝食でした。
ついでに市場で海産物のお土産も購入し、それぞれの子どもたちへ宅配で送りました。
冷凍便なので送料は少し高めでしたが、子どもたちや孫たちが喜んでくれる顔を思い浮かべながら、旅の締めくくりにぴったりの買い物になりました。
ラッキーピエロでがっつり!話題の函館バーガー



函館といえば「ラッキーピエロ」地元グルメとして有名なご当地バーガーのお店です。
今回、私が注文したのは、人気のチキンバーガーとドリンクのセット(660円)。
普段はあまりハンバーガーを食べないのですが、函館出身の友人が「絶対に食べてみて!」と太鼓判を押していたので、旅の中で一度は行こうと決めていました。
お店の外観は、ちょっと派手なピエロの看板が目印。インパクト抜群です。
注文を済ませてから、出来上がるのを待ちながら席に着きました。
この日は満席で、立って待っていた方に「よろしれば、ご一緒に!どうぞ」と相席を申し出ました。
お相手は、同じくひとり旅の女性。旅の話で思わず会話が弾みます。
彼女は、「ネタが大きくて美味しい!」と評判の五稜郭近くのお寿司屋さんや、訪れたという六花亭のカフェについて教えてくれました。
私もそのカフェに行ってみたかったのですが、残念ながら時間が足りず、今回は断念。
それでも、こうした旅先での偶然の出会いや情報交換も、ひとり旅ならではの楽しさですね。
旅の途中でほっと一息。ケーキセットで午後の休憩

最終日、お土産を買いに立ち寄った赤レンガ倉庫内のカフェ。
お買い物の後、ちょっと一息つこうとケーキセットをいただくことに。選んだのは、見た目も華やかなフルーツタルト。甘さ控えめで、とても美味しかったです♪
旅の2日目、旧函館区公会堂を見学したあと、赤レンガ倉庫で出会った女性と一緒にお茶をすることになりました。
名前も連絡先も知らない方ですが、気さくに声をかけてくださり、自然な流れで同じテーブルへ。

注文したのは、ケーキセットと紅茶。それぞれ違う種類の紅茶を頼み、ケーキはチーズケーキを半分ずつシェアしました。
旅先で、こうして誰かと一緒にお茶を楽しむのも、ひとり旅ならではの嬉しいひとときです。

最後は、会計時に見つけたキーホルダーをそれぞれ買って、カフェでお別れ。函館公会堂の見学をした人は10%割引になるそうで、ケーキセットは981円になりました。
彼女はひとり旅に慣れている方で、話の中で次に行きたいと思っていた長野県・善光寺のことを教えてくれました。特に「お朝事(おあさじ)」という朝のお勤めが印象的とのことで、私の次の旅先の候補に決定!
一期一会の出会いに感謝しながら、午後のティータイムを楽しみました。
まとめ:グルメを味わうひとり旅は、心にもごちそうをくれる
今回の函館ひとり旅では、気づけば「食」を通じて、たくさんの喜びを味わっていました。そして、ベンチに座って食べた海苔せんべいは、写真に残せなかったけれど、なんだか特別な味がしました。



北海道に向かう道中、仙台駅で買った「はらこめし」のお弁当。
シャケの塩気とイクラのプチプチ感が絶妙で、旅の始まりにぴったりの一品でした。
函館に着いてからは、海鮮三昧。
五稜郭近くのお店では、豪華な海鮮丼セットを夕食に。
朝市では、カニがたっぷりのカニ丼セットを朝ごはんに選びました。
おやつタイムには、赤レンガ倉庫内のカフェでいただいたフルーツタルトや、一期一会の出会いと楽しんだチーズケーキと紅茶のセット。

帰りの新幹線では、栗ごはんが入った「白身魚黒酢あん弁当」で旅の締めくくり。野菜もたっぷりで、ほっとする味でした。
ひとりで気ままに味わう旅のグルメは、お腹だけでなく、心にもやさしくしみわたります。
そのとき、その場所でしか味わえない一品との出会いは、旅の楽しさをさらに深めてくれました。
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