6月始め、大人の休日パスを使って今回はどこへ出かけようかしら、と考えていた時、思い出したのは、日本最大級の黒部ダムのことでした。一度は行って放水の様子を見てみたいと思い、大人の休日倶楽部、黒部ダムのホームページを見ながら計画を練っていました。
黒部ダムってどこにあるの?

黒部ダムは、富山県立山町にある日本最大級のアーチ式ダムです。実は、富山県からだけでなく、長野県側からも行けることをご存知でしょうか。
「大人の休日パス」を使って黒部ダムに行きたいと思い、どこから行けば良いのかなど色々と調べました。ところが、富山県はJR西日本の管轄となるため、このパスでは利用できないと分かりびっくり。では、どうにかして行けないものかと調べていくうちに、長野県側からもアクセスできることを知りました。
そこで、長野駅近くに宿泊し、翌日に黒部ダムへ朝の直行バスで行くことにしました。
友人3人は、私が行ったと聞いて黒部ダムに行きたくなったそうで、10月の黒部ダムのバス旅に出かける予定とか…。ロープウエイに乗ったり、立山などを満喫する旅だそうで、ちょっと羨ましいです。(*´з`)

長野駅から黒部ダムへの行き方

黒部ダムへは、長野駅から電車・バスを乗り継いで行く方法と、直行バスで行く方法があります。
一般的な行き方
- 長野駅 → 信濃大町駅(JR)
- 信濃大町駅 → 扇沢駅(路線バス)
- 扇沢駅 → 黒部ダム(電気バス)

時間帯によっては乗り換えが必要になるため、余裕を持ったスケジュールがおすすめです。
長野駅からの直行バス(おすすめ)
- 朝7時50分発の1本のみ。
- 他の時間帯のバスは、いくつかの停留所に立ち寄りながら扇沢駅へ向かう。
- 所要時間:約2時間。
- 片道料金:4,300円。
直行バスで扇沢駅へ
私は、長野駅から出ている直行バスで扇沢駅まで向かいました。バスは予約不要で自由席。朝、並んだ順に乗ることができますが、定員が決まっているため、係の方がきちんと人数を確認していました。
早めに並ぶのがおすすめ
走行中はスピードを出すこともなく、安全第一といった印象で、とても安心して乗っていられました。私は7時50分発のバスに乗るために30分前に到着し、並び順では3番目、実際には8人目で乗車。

確実に乗りたい方は、やはり早めに並んでおくのがおすすめです。
切符の購入と注意点
切符は乗車時に運転手さんに見せ、降車時に回収されるので、なくさないよう注意が必要です。事前にWebや長野駅のみどりの窓口にある自販機で購入できるので、あらかじめ用意しておくと安心ですよ。
無事に乗ることができましたが、定員オーバーになった方は、次のバスを案内されていました。
バスの料金
- 長野駅 → 扇沢駅(直行バス):片道 4,300円
- 扇沢駅 → 黒部ダム(電気バス):往復 3,200円
- 扇沢駅→信濃大町駅(路線バス):片道1,650円

合計すると、交通費は少し高めになりますが、それでも初めて訪れる黒部ダムへの道のりとしては安心感があり、移動そのものも旅の一部として楽しめました。
黒部ダムのベストシーズンと見どころ


私が訪れたのは6月下旬。新緑がまぶしい季節でしたが、谷間には雪もまだ残っていて、山々の景色とダムの迫力を同時に楽しむことができました。黒部ダムの魅力は、訪れる季節ごとにまったく違った表情を見せてくれるところです。
黒部ダムに行ったことを話したところ、友人たちも「自分も行ってみたい!」と計画を立てはじめました。友人は富山県側からアクセスする2泊3日のツアーに参加予定で、立山駅からロープウェイやケーブルカーを乗り継ぎながら扇沢駅へ向かうそうです。温泉宿に泊まりつつ、北アルプスの自然を満喫できる旅も魅力的ですよね。
私自身は日帰りで黒部ダムだけを訪れましたが、秋の紅葉シーズンに訪れるのもおすすめです。ダムと山々の鮮やかなコントラストは、一度は見てみたい絶景です。
季節ごとの楽しみ方
- 6月〜7月初旬:新緑が美しく、観光放水が始まる時期。ダムの水しぶきと若葉の緑が爽快です。
- 夏(7月〜8月):避暑地としても人気。標高が高く涼しいので快適に観光できます。
- 秋(9月〜10月中旬):紅葉が見頃。北アルプスを彩る景色は特におすすめです。
山の天気と服装の注意点
私が行った6月の長野駅周辺は真夏のような暑さでしたが、標高が上がるにつれてどんどん涼しくなり、扇沢駅に到着したときの気温は16.9度。さらにダムに着くと小雨が降り出し、肌寒さを感じるほどでした。

寒っ‥
周囲を見渡すと、ダウンジャケットを羽織る人もいれば半袖で歩く人もいて、服装の違いに驚きました。山の天気は変わりやすいので、薄手の長袖や羽織れる上着を必ず用意することをおすすめします。
服装と持ち物

黒部ダムは標高が高いため、6月下旬でも思った以上に寒く感じました。私が訪れたときも、上着を羽織ってちょうどよいくらいでした。カーディガンや薄手のダウンなど、防寒できる上着を必ず持参することをおすすめします。
山の天気は変わりやすく、急に雨が降ることもあります。折りたたみ傘やカッパなどの雨具があると安心です。
また、ダム周辺は階段や坂道が多いため、歩きやすい靴が必須です。私は薄手のシャツにカーディガンを重ねて調整しましたが、10月頃にはさらに冷え込みますので、手袋やマフラーなど冬用の小物も役立つでしょう。
あると助かる、便利なアイテム
- 防寒着(カーディガン・ダウンジャケットなど)
- 雨具(折りたたみ傘・レインコート)
- 歩きやすい靴(スニーカーなど)
- 脱ぎ着しやすい重ね着スタイルの服
- 季節によっては手袋・マフラー
- 水分補給用の飲み物
- 小さなお菓子やエネルギー補給できるもの
出発前に天気予報や現地の気温を確認し、「一枚余分に」持っていくつもりで準備すると安心です。

シニア向けモデルコース(無理なく楽しめる)

私は、長野駅近くに宿泊したので、長野駅から直行バスで黒部ダムに向かいました。放水を見学してから早めのランチ(ダムカレー)を食べ、扇沢駅から路線バスで信濃大町駅に着いたのは、12時30分でした。信濃大町駅から松本城へ電車で向かいました。
一日で黒部ダムと松本市見学、ちょっと欲張りなひとり旅です。


さすが、日本一のダム、放水の水の量がすごい!
日帰りモデルコース(長野県・扇沢駅スタート)
7:50 扇沢駅出発 → 電気バスで黒部ダムへ
9:25 黒部ダム到着、展望台から放水を見学
10:30 階段を登り、展望台から、ダム散策
11:30 ダムレストハウスで「ダムカレー」
12:30 扇沢駅に戻る
→ 無理なく3〜4時間で楽しめます。
一泊二日モデルコース(温泉付き)
1日目:黒部ダム見学 → 温泉宿泊
2日目:松本城・立山エリア観光
→ 温泉や観光もプラスで旅の満足度アップ。
今回、日本一の黒部ダムに行きたいと出かけました。電気バスに乗り、当時難工事だったところでは、青い光で表示され、緊張感が漂いました。黒部ダム駅に展示してあったダム工事の当時写真を見たり、圧巻の放水を見て、短時間の滞在だったけれど、ダム工事の大変さと電気を供給しているダムの大切さを思い知った旅でした。
私が訪れた日、ダム湖には、山から流れてきた多くの流木が浮いていました。ダムにとって邪魔な流木は、お土産として再生されているそうです。
流木のそばには、回収のためか?小舟に乗った人を見かけました。
立山エリアや室堂散策も魅力的だけれど、今回の私は体力を考えて、早めに山を下り、松本城見学に行きました。この次は、立山・黒部アルペンルートで歩くのも良いなあ♪と、山を後にしました。
まとめ:シニアや障害者にもやさしい


扇沢駅には、エレベーターがあり、黒部ダムでも階段を登るコースと階段を降りてスロープ使うコースがあります。車いすの方や杖を付いていても行けるバリアフリーエリアがあるそうで、シニアや障がい者にも優しい工夫がされています。


係の方にお願いすれば、お手伝いして下さったり、車いすを借りる事も出来るそうです。
私は、階段を登るコースを選択して展望台へ行きました。ダム全体を眺め、ダムを見下ろしながら、手すりにつかまり階段を降りました。
展望台から放水や周りの山々の新緑とわずかに残る雪を眺め、慎重に階段を降りながら、ダムへと足を進めました。スロープを歩いて最後に階段を登るコースでした。


写真を撮ったり、のんびり下りながら、景色を楽しみました。10月になれば、周りの山々の効用を楽しむことが出来ると思います。ダムから帰ったら、友人にたくさんの写真を見せてもらおうと楽しみにしています。
スロープはなだらかで、車いすや杖を付いた方にもやさしい道路だと感じました。
あなたも日本最大のダムと紅葉を見に出かけませんか?
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