70歳になっても、春が来ると自然と体が動きます。
庭の片隅に作った小さな畑で、今年も家庭菜園を再開しました。
毎年出てくるニラや青ジソ、ミョウガに加えて、ミニトマトやナス、キュウリは定番。
今年は、念願の「トウモロコシ」にも挑戦です!
種から育てたアスパラも、ようやく昨年から収穫できるようになり、畑の仲間も少しずつ増えてきました。
今回は、今年育てる野菜たちや土づくりの工夫、そして家庭菜園のある暮らしについてご紹介します。
🪴70歳の春、家庭菜園を再開しました

今年も庭の小さな畑を再開しようと、枯れた雑草や小石を取り除きながら、スコップで土を耕しています。
スコップを持つと、心が弾んで「今年は何を植えようか」とワクワクしてきます。
冬の間、コンポストに入りきらなかった野菜の皮などは、庭に穴を掘って埋めていました。
春になってその場所を耕していると、皮や種から芽が出ていることがあります。
昨日は、なんとジャガイモの皮から芽が出ているのを見つけました。
「もしかして、ジャガイモができるかも?」と思い、このまま育ててみることにしました。
昨年は、夏の猛暑で畑の手入れが思うようにできませんでしたが、
今年は「食費の節約」と「楽しみの時間づくり」を兼ねて、家庭菜園を充実させたいと思っています。
手間をかけた分、収穫の喜びもひとしお。
これから少しずつ、育てる野菜や工夫などをご紹介していきたいと思います。
🥬出てくる野菜たちと、長年のつきあい

毎年、桜が咲くこの時期になると、必ず土の中から顔を出してくれるのが、ニラ、青シソ、ミョウガといった“常連組”です。
ニラは栄養価が高く、切っても切ってもまた伸びてくる、ありがたい存在。
長年、手間いらずで我が家の食卓を支えてくれています。
青シソとミョウガは、今年はまだ芽が出ていませんが、もう少し暖かくなれば、きっと姿を見せてくれるはず。
「そろそろかな?」と、畑の土にそっと目を凝らす日々です。
シソは、こぼれ種から芽を出すことが多く、毎年あちらこちらに顔を出します。
見つけたら、間隔をあけて近くに植え替えるようにしています。
ミニトマトなども、昨年の落ちた実から自然に芽吹いてくれることがあるので、
何気ない小さな芽も見逃さないよう、畑にこまめに目を配っています。
年々少しずつ増えていく野菜たち。
手をかけなくても戻ってきてくれる姿に、感謝の気持ちと、春の楽しみを感じるこの頃です。
🌽今年育てる予定の野菜たち

毎年、霜の心配がなくなる5月の連休明けごろになると、
近くのホームセンターへ苗を見に行くのが楽しみになります。
今年も定番のミニトマト、キュウリ、ナス、しし唐、枝豆などの苗を植えるつもりです。
苗の並んだ売り場を歩いていると、ついつい「これもいいかな」と予定外の苗まで手に取ってしまうこともあります。
5年前から種から育てているアスパラガスは、昨年ついに収穫ができるようになりました。
最初の4年間は、細いアスパラが出てもぐっと我慢して収穫せず、
「根をしっかり育てる時期」として、じっと見守ってきた存在です。
そんなアスパラが今では堂々とした姿で伸びてくるのが、毎年の楽しみになっています。
そして、今年初挑戦したいと思っているのが「とうもろこし」です。
日当たりのいい場所を確保して、苗を植える準備をしています。
小さなベビーコーンは炒め物やサラダにしても美味しく、
大きな甘いとうもろこしが収穫できたら…と思うと、今からワクワクしています。
🌿土づくりの工夫と使っている肥料

今年も、土づくりからしっかりと始めました。
牛ふん、米ぬか、そして秋に集めておいた落ち葉を畑に入れて、土をよく耕します。
米ぬかは、近所の精米機でいただいてきます。
「ご自由にお持ち帰りください」と書いてあるのに、意外と誰も持っていかないので、私はゴミ袋を持参してありがたくいただいてきます。自然の恵みを無駄にしないで使えるのは、なんだか嬉しい気持ちになりますね。
牛ふんは、臭いの少ないペレット状のものを使っています。扱いやすくて家庭菜園にはぴったりです。段ボールコンポストで出来た肥料も、もちろん土に混ぜて使います。
以前、近所の農家さんに教わった「水やりの工夫」も実践しています。
苗を植えるときに、苗の周りに小さな“土手”をつくっておくと、水をあげたときにその部分に水が一度とどまり、ゆっくりと染みこんでいくのだそうです。
私も朝の水やりのときに、それを見ては「いい感じに水が入ってるな」とちょっと嬉しくなります。
卵の殻も土に良いと聞いたので、生卵を使った日は、殻を乾かしてから砕いて畑に混ぜています。
他にも「ミカンの皮を乾燥させて混ぜるといい」と聞いたのですが、それを知ったのは、ちょうどミカンを食べ終えたあと…。
「来年こそはやってみよう」と、今から楽しみにしています。
良いと聞いたことは、まず試してみるのが私流。
こうして少しずつ土がふかふかになっていくのを感じるのも、家庭菜園の楽しみのひとつです。
🌿少しずつ広がる畑と、私の楽しみ

私が育てたい野菜を選ぶ基準は、まず「育てやすいこと」。
でもそれだけではありません。自分が食べたい野菜、孫が好きなミニトマト、そして調理しやすい野菜など、いくつかのポイントを大切にしています。
種類は多めに、でも本数は少なめに。
というのも、以前きゅうりをたくさん植えすぎて、一人ではとても食べきれなかったという反省があるからです。家庭菜園は楽しいですが、無理なく、ちょうど良い量で育てたいものですね。
家庭菜園をしていると、朝起きてまず庭へ出るのが日課になります。
野菜の様子を見たり、水をあげたり、雑草を抜いたり、虫がついていないかを確認したり…。
ミニトマトのツルが伸びたら、支柱を立ててひもで結び、わき芽を取って…と、やることがいっぱい。でも、それもまた楽しい時間です。
無理なく続けるコツは、「涼しい時間帯に作業すること」。
暑い日中に無理をすると体にこたえますので、朝や夕方の涼しい時間を選んで、のんびりと世話をしています。
ミニトマトの支柱には、私はバラ用のオベリスクを使っています。
最初は普通の支柱を使っていたのですが、トマトがたくさん実ると重みで倒れてしまうこともありました。
その点、オベリスクは安定感があり、見た目もおしゃれ。
ツルが伸びてくる頃に立てておけば、あとは気づいた時にひもで結んであげるだけで、自然に上へと伸びていってくれます。
支柱をまっすぐ立てるのが難しい…という方にもおすすめです。
🌱まとめ:見張りながら、見守る楽しみ

野菜を育てるようになってから、季節の移り変わりを肌で感じるようになりました。
毎朝、庭に出て野菜の成長を見守る時間が、私にとっての小さな楽しみです。
「今日も元気に育ってるな」と思えるだけで、なんだか一日が軽やかに始まります。
どんなに忙しい朝でも、庭に出て観察と水やりを欠かしません。
暖かくなると、野菜たちはどんどん伸びるので、うっかりしているとツルがつかまる場所が見つからず、風に揺られてふらふらしていることも。気を抜けません。
アスパラも、芽が出てから急に伸びるので、毎朝見ていないとすぐに育ちすぎてしまいます。美味しく食べられるタイミングを逃さないよう、毎朝の「見張り」が欠かせません。
無理なく、自分のペースで、食べたいものを少しずつ。
そんな畑づくりが、これからも私の暮らしの一部であり続けたら嬉しいなと思っています。
家庭菜園を始めてからは、ホームセンターに足を運ぶ頻度も自然と増えました。
畑の空いたスペースを見つけると、「次は何を植えようか?」と考え、ついついまだ植えていない苗に手が伸びてしまうことも。
次に何を育てようかと考える時間も、家庭菜園の楽しみのひとつ。
でも、増やしすぎには注意ですね。
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