善光寺参拝記 雨の日と晴れの日、そして心に残った巡りの道

当ブログは、アフリエイト広告を掲載しています。

旅行

長野の旅で、善光寺に2度お参りする機会がありました。最初は到着した午前中、突然の雨に傘を差しながら境内を歩き、お戒壇巡りも体験。実はその意味をよく知らずに通り過ぎてしまいましたが、偶然出会った方から教えていただいたことで、後からもう一度挑戦。暗闇の中を進むあの道に、大切な意味があると知った瞬間、心に残る参拝になりました。そして、旅の締めくくりとなる帰る日の朝。青空のもと静かな善光寺を散策しながらお参りし、心がすっと整うような時間を過ごしました。今回は、そんな2度の善光寺参拝で感じたことを綴ります。

善光寺のそばに宿泊、だからこそ叶った“2回のお参り”

空は曇っていました

雨の日の善光寺と、お戒壇巡りで知った“ご縁”の意味

宿泊したホテルから善光寺までは約1.2キロ。歩いて行ける距離だったこともあり、旅の中で2度お参りすることができました。

ホテルにチェックインしたあと、バスも走っていますが、まずは善光寺までのんびり散策。道の両側にはベンチが置かれていて、疲れたらすぐに腰を下ろせるようになっており、観光客への心配りが感じられました。ゆっくり歩いて善光寺大門をくぐり、本堂へと向かいます。

本堂に入ると、目の前に「びんずる尊者」を撫でている方がいらっしゃいました。お釈迦様の弟子、十六羅漢の1人で、この像に触れることで病気を治していただくという信仰があるそうです。

自分の身体の悪い部分と同じ場所を撫でると病が癒えると聞き、私も足、心臓、頭、肩と、ほとんどの部位を撫でさせていただきました。

参拝しているのはシニアの方が多く見られ、足腰を撫でる方や、「頭もやっぱり心配」と全身を撫でている方もいらっしゃいました。私もそのひとりで、足腰・頭・心臓のあたりをしっかり撫でてきました。たくさんの人に撫でられて、びんずる尊者のお姿は磨かれたようにツヤツヤに。多くの人の思いを受け止めてくださっているようで、私も自然と手を合わせ、感謝の気持ちでお参りしました。

御本尊の拝観とお戒壇巡りのために、自動券売機で「善光寺参拝セット券(1200円)」を購入。靴を脱いでビニール袋に入れ、持ち歩きます。参拝の経路に従い、御本尊を拝みそれからお戒壇巡りに。

暗闇の中を歩くお戒壇巡りでは、御本尊が安置される瑠璃壇の下を通り、極楽の錠前に触れることで秘仏とご縁を結ぶと言われています。しかし、最初はその意味をよく知らず、何も見えない不安と恐怖で、ただ早く抜け出したい一心で通り抜けてしまいました。

その後、山門の回廊を見学していた際に、偶然出会った方からお戒壇巡りの意味を教えていただき、「もう一度行ってみるといいですよ」と背中を押され、再度挑戦することに。

同じ当日中なら再入場ができるとのことで、係の方に声をかけて、2回目のお戒壇巡りへ。今度は落ち着いて進み、暗闇の中でしっかりと極楽の錠前に触れることができました。目には見えなくても、心の中でしっかりと祈りながら手探りで進むこの体験が、ぐっと心に残りました。

山門登楼回廊巡りをしている時も雨が降っていました

外へ出ると、雷鳴とともに雨が本格的に降り出してきました。傘をさして、次に「日本忠霊殿 善光寺史料館」へと向かいます。途中、思いがけず出会ったのは、牛の親子の像。その静かな佇まいに、なぜかほっと心が和らぎました。

子牛は、光子さんというらしい

お寺カフェでひと休み

参拝の朝、橋の下で見つけた蓮のつぼみ。心がふっと穏やかになる瞬間。
善光寺 大勧進へ。歴史と静けさが感じられる佇まい
こんな場所にカフェが?善光寺の静けさの中で味わう特別なひととき
飲み物によって変わる小さなお菓子。何が出てくるのか、ちょっとワクワク。

アイスコーヒーを頼むと、やさしい甘さのカステラが添えられてきました。
実は、飲み物によって添えられるお菓子が違うそうで、何が出てくるかはそのとき次第。
そんな小さな“お楽しみ”が、静かなカフェ時間にちょっとした彩りを加えてくれました。

アイスコーヒーはカステラ付きで900円。お寺の静けさに包まれていただくひとときは、ちょっと贅沢で、心まで潤いました。

帰り道で寄った発酵のお店でランチ

春巻きには豆腐とアボカド、美味しかったけど春巻きの皮はちょっと揚げすぎ?

最終日の朝、青空の下での静かな参拝

朝、7時ころ散策に行きました。
阿行像
吽行像

宿をチェックアウトする朝、少し早起きをして、もう一度善光寺へ足を運びました。
朝7時ごろ、空気は澄みわたり、空には雲ひとつない青空。昨日の雨が嘘のように、清々しい朝でした。

参道や境内はとても静かで、掃除をする方の姿や、私と同じように朝の散策を楽しむ方がちらほらといる程度。観光客で賑わう昼間とはまったく違う表情を見せてくれていました。

本堂はまだ開いていませんでしたが、ぬれ仏やお地蔵様に手を合わせ、静かにお参り。足を止めて石畳を踏みしめながら歩いていると、心がすっと整っていくような気持ちになりました。

周囲が静かな分、鳥の声や風の音が際立ち、朝の光に包まれた善光寺の景色が、まるで別世界のようにも感じられました。

この静けさの中で迎える朝は、旅の締めくくりにふさわしい、穏やかで特別な時間でした。
帰り際、ゆっくりと振り返ってもう一度善光寺を眺め、心の中で「また来ます」とそっとつぶやきました。

まとめ 善光寺で出会った静けさと気づき

旅の初日に訪れた時は、雷雨、そして旅の終わりの朝は、快晴の中でのお参りが出来ました。

何時か宿坊にも泊まってみたい
快晴のなかでぬれ仏のお参り

これまでお寺にはあまり興味がないと思っていた私ですが、善光寺を訪れてみて、自分が思っていた以上に気持ちが落ち着いていることに気づきました。静かな境内を歩き、ぬれ仏に手を合わせ、咲き始めた白い花々に目をとめる——そんなひとときが、心を静かに整えてくれたのかもしれません。

今はまだ御朱印を集めてはいませんが、善光寺で出会った方が「33か所すべての御朱印を集めたとき、気持ちが変わった」と語っていた言葉が、なぜか心に残っています。

残念だったのは、お朝事(おあさじ)の時間をしっかり把握していなかったこと。
6月〜8月は、少し早めの午前5時半から。せっかくなら、一大行事である早朝参拝にぜひ参列してみたかったです。
函館で出会った方が教えてくださったのに、うっかりしていたのが悔やまれます。

それでも、何度訪れても見どころが尽きない善光寺。まだ帰ってきたばかりなのに、「また行きたいな」と思っている今日この頃です。

次に時間ができたときには、ふらりとまた善光寺を訪れて、自分と静かに向き合う時間を過ごしたい
そのときには、今度こそお朝事に参列する機会を得たいですね。

lalgo

元気に毎日を楽しんでいる女性です。ジムで筋トレをしながら「健康寿命を延ばす!」を目指し、畑仕事や手作り味噌づくりも楽しんでいます。
パソコン初心者向け教室でインストラクターをした経験があり、パソコン操作のヒントもシェアしています。皆さんの役に立てば嬉しいです。一緒に前向きに楽しく日々を過ごしましょう!

lalgoをフォローする
旅行
lalgoをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました