久しぶりに71歳の同級生たちとランチ会を開きました。顔を合わせるたびに、「会いたいと思ったときに、会っておくことが大事」と、最近とくに感じるようになりました。亡くなった友人の話もちらほら出るようになり、「また会おうね」が「もう会えないかもしれない」になる年齢です。
そんななか話題になったのが、「大人の休日倶楽部」を使ったひとり旅の楽しみ方。人生を後悔しないために、今できることを大切にする──そんな気づきにあふれた時間でした。
「会いたいときに会う」の大切さを実感する年齢に


還暦の同級会を開くために、幹事たちが集まって飲み会を開いていたのは、もう10年ほど前のこと。
5クラス合同の大規模な同級会を開催し、連絡がついた80人ほどの仲間と一泊で再会の時間を過ごしました。
何十年ぶりに顔を合わせる人も多く、みんなが本当に喜んでくれて、幹事たちにとっても忘れられない思い出になりました。
目的よりも「集まること自体」が楽しくて、幹事会はつい時間を忘れて話し込むこともしばしばでした。
そんな同級会から月日が流れ、久しぶりに幹事の一人から電話がありました。
「ラジオで紹介されていたカフェに、奥さんと行ってみたら良かったよ。同級生たちと一緒に行かないか?」というお誘いです。
急な話ではありましたが、都合がつく人だけで集まり、ランチに行くことになりました。

今回出かけたのは、山の上にある『空カフェ』。
標高があるので風が涼しく、ランチは美味しく、おしゃべりも弾み、あっという間に時間が過ぎていきました。
駐車場近くには紫陽花が咲き、池には鯉がのんびりと泳いでいて、自然の中で心地よいひとときでした。
話題に上ったのは、「大人の休日倶楽部」と、今後の同級会のこと。
ご夫婦で入会したという同級生は、「東京に住む子どもの家に行くだけでもお得だし、これからはこのパスを使って旅行もしてみたい」と楽しそうに話してくれました。
今は夫婦ともに仕事を引退し、孫の送り迎えや畑仕事を楽しんでいるそうです。
一方、家族を亡くした友人は、「会いたいと思ったときに会っておかないと、もう会えなくなることもあるよね」とぽつり。
その言葉に、今年の春、上野で会った別の友人が同じことを言っていたのを思い出しました。
昨年、幹事の一人が病気で亡くなり、幹事仲間で葬儀に集まったのが最後の再会でした。
今回のランチ会は、それ以来の顔合わせでもありました。
「またみんなで同級会を開こうか?」という話が自然と出て、せっかくなら日程を決めてしまおうということで、8月末に集まることが決まりました。
こうしてまた会えることに、心から感謝しながら、次の再会を楽しみに帰路につきました。

話題は「大人の休日倶楽部」でのひとり旅!

「おとなの休日倶楽部」には入会しているけれど、「大人の休日パス」はまだ一度も使ったことがない。
ひとり旅にも興味はあるけれど、なかなか勇気が出ない──そんな話題で盛り上がったランチ会。
実は、昨年の函館旅行に出かけるまでは、私もその一人でした。
「一人旅に行ってみたいんだよね」とふと思いつき、何気なく娘に話したところ、「行った方がいいよ。どこに行くの?」と背中を押されてしまって…。
「行く勇気がない」「自信がない」とは言えず、そのまま一歩を踏み出すことになりました。
行き先を決めて、ホテルを予約し、旅の計画を立てて──
初めてのひとり旅は不安もありましたが、無事に行って帰ってこられたことで、大きな自信になりました。
今年はさらに長野へのひとり旅も実現し、少しずつ旅の幅が広がっています。
子育てをしてきた私が、今は子どもたちに背中を押され、ひとりで楽しむ力を育てられているような気がします。
娘が計画を立ててくれたマレーシア旅行や岩手旅行なども、それぞれに思い出深い旅となりました。
私はどちらかというと計画性に乏しく、行き当たりばったり派。
でも、『るるぶ』を片手に観光案内所で情報を集めながら、気ままに過ごす旅もまた楽しいものです。
今回の長野旅では、善光寺の『お朝事』を見逃してしまったことが、次回の“宿題”になりました。
まだまだ旅慣れてはいませんが、その時その時を楽しんで、何より元気に帰ってこられたことが一番大事だと感じています。
海外も良いなあと思いながら、さすがに1人で海外に行く勇気はまだありません。ツアーなら行けるかな?


それぞれの“今を楽しむ”方法


旅行から帰ると、ブログを書くために撮りためた写真を整理します。
ところが、いざ見返してみると、「あの場面の写真があればよかったな…」と感じることもしばしば。
それもまた学びのひとつで、次の旅では何を記録するかを考えるのも、良い“脳トレ”になっているように思います。
家庭菜園も、私にとって日々の楽しみのひとつ。
ブロッコリースプラウトやレモンなど、育てる過程を観察するのが楽しく、収穫して食べる喜びもまた格別です。
これらの様子をどうブログで伝えるかを考えるのも、小さな創作の喜びです。
今の暮らしの中で楽しみにしているのは、仕事、ジム、家庭菜園、そして年に数回の旅。
節約を心がけながら、次の旅の計画を立てるのも、静かなワクワクの時間です。
ひとりで過ごす時間と、仲間と過ごす時間。
どちらも今の私には欠かせない、大切な時間。
健康維持のために通院や運動を続けながら、「今この時」をしっかり楽しむ毎日を送りたいと思っています。

また会えることに感謝して

同級生とのランチ会は、懐かしさに包まれながらも、「これからをどう生きるか」を考えるきっかけにもなりました。
「会いたいと思ったときに会う」「行きたいと思ったときに旅に出る」──
そんなシンプルだけれど大切なことが、年齢を重ねた今だからこそ、より心に響きます。
今年は、高校時代の友人に会うために、上野まで出かけました。
誰かに会いに行く行動力も、健康があってこそ。
今は、自分の健康と心のゆとりを大切にしながら、日々を丁寧に過ごしていきたいと思っています。
『会いたいと思ったら、会いに行く』
その行動が、誰かの喜びになり、自分自身の喜びにもつながる──
今回のランチ会では、そんな思いをあらためて感じました。
「また会おうね」と笑って別れられる今に、心から感謝しています。

コメント